ヤタガラス 研究資料

熊野の世界遺産

紀伊山地の霊場と参詣道

紀伊山地の霊場と参詣道

紀伊山地の熊野三山、高野山、吉野・大峰は、古代以来「南山」と呼ばれ、自然崇拝に根ざした神道、外来の仏教、その両者が結びついた修験道など多様な信仰形態を育んだ神仏の霊場です。
また、熊野参詣道、高野山町石道、大峯奥駈道などの参詣道(古道)とともに広範囲にわたり極めて良好に保全され、山岳・森林と一体となった「文化的景観」を形成しています。

新宮市の世界遺産と古道ルート

新宮市の世界遺産と古道ルート 大雲取越 小雲取越 高野坂 熊野川 御船島 権現山 熊野本宮大社 熊野速玉大社 熊野那智大社 那智山青岸渡寺 阿須賀神社 王子神社 佐野王子跡 御旅所

今から400年以上前までは、中辺路を通ってきた人たちは、本宮から新宮まで主に船で下り、熊野速玉大社にお参りしました。
その後、新宮の町中を通って、阿須賀神社から王子神社(浜王子)に詣で、王子ヶ浜を歩いて高野坂を越え、三輪崎・佐野を通って、熊野那智大社に向かいました。
江戸時代になると、新宮の町中から、現在の国道42号沿いに南下して橋本を通り、南谷墓地の横から広角に登って、角池の横を過ぎて御手洗に下った後、高野坂を越えました。
伊勢路を通ってきた人たちは、中世までは、「鵜殿の渡し」を利用して池田(阿須賀)に渡り、熊野速玉大社にお参りしました。
しかし、近世には、今の新熊野大橋の付近にあった「成川の渡し」を利用して新宮に入りました。

熊野本宮大社 熊野川 御船島 熊野速玉大社 御旅所 権現山(神倉山) 阿須賀神社(阿須賀王子) 王子神社(浜王子) 高野坂 佐野王子跡 熊野那智大社 大雲取越 小雲取越