センナリスナギンチャク

Parazoanthus gracilis (Lwowsky)



 スダレガヤというヒドロ虫類の群体上に寄生するスナギンチャクで、鮮やかな黄色の色彩で、近縁の他種と容易に区別が付きます。スナギンチャクの仲間は、体壁の肉の中に砂粒などの他物を埋め込んで体を補強します。また、イシサンゴ類と同じように、群体性が一般的で、共肉を成長させ、群体を広げ、広げた共肉の上に新たなポリプを芽出させます。スナギンチャク類は一般にパリトキシンと呼ばれる毒をもっています。センナリスナギンチャク類が一般に鮮やかな色彩をしているのは、一種の警戒色で、魚類などに有毒であるというサインを出して、食べられるのを防いでいるのだという説もあります。

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