今夏も全国で猛暑が予想されており、気温上昇やマスク着用等による熱中症への注意が必要です。
熱中症警戒アラートが出ていたら、特に注意しましょう。
熱中症は症状が重くなると生命の危険に繋がりますが、予防策を知っていれば防ぐことが出来ます!
正しい知識を持ち、節電の夏を安全かつ快適に過ごしましょう。
▼ 熱中症ってなんだろう?
高い気温や湿度の中で、体温調節が上手に出来なくなることによって引き起こされる体の不調のことです。
炎天下で起きやすいイメージですが、室内でも多く発生しています。夜間や睡眠時にも注意が必要です。
熱中症は気温などの環境条件だけではなく、人間の体調や暑さに対する慣れなどが影響して起こります。
気温がそれほど高くない日でも、湿度が高い日や風が弱い日、体が暑さに慣れていない時は注意が必要です。
▼ このような日は熱中症に注意しましょう
1. 気温が高い日
2. 湿度が高い日
3. 風が弱い日
4. 日差しが強い日
5. 急に暑くなった日
▼ このような人は熱中症に注意しましょう
1. 肥満の人
2. 体調の悪い人
3. 糖尿病や高血圧、慢性腎臓病などの持病のある人
4. 運動不足の人
5. 暑さに慣れていない人
その他、高齢者・乳幼児は特に注意が必要です!
~高齢者の注意点~
①若年者より体内の水分量が不足している
②暑さや喉の渇きを感じにくくなっている
③体に熱がたまりやすくなっている
④『周りに迷惑を掛けたくない』と無理をしたり、暑さを我慢して冷房機器をつけなかったりする
~乳幼児の注意点~
①体温調節機能が未発達のため、大人より暑さに弱い
②身長が低く、地面から照り返しの影響を受けやすい
(※地面が近いほど、気温は上昇します!)
③自分では、水分補給や服装の調節が難しい
▼ マスク着用時の注意
マスクを着用している時は、以下のことを意識しておきましょう。
● 体内に熱がこもりやすくなる
⇒マスク越しの呼吸は多くのエネルギーを使うため、体温が上昇しやすくなります。
● マスク内の湿度が上がり、喉の渇きに気づきにくくなる
⇒喉の渇きに気づかず、知らないうちに脱水が進んでいる可能性があります。
▼ 熱中症の予防のポイント
―室内での工夫―
①部屋の温度・湿度をこまめにチェックしましょう。
②カーテンやすだれを活用して直射日光をさえぎり、風通しも良くしましょう。
③エアコンや扇風機を利用しましょう。
④定期的に水分を補給しましょう。
(常温か,やや低めの温度<5~15℃>が目安です)
⑤シャワーや冷たいタオルなどで体温を下げましょう。
⑥睡眠や栄養をしっかりとり、体力をつけましょう。
―外出時の工夫―
①外での運動や作業はこまめに休憩をとり、炎天下での活動は控えましょう。
②外出時は、日傘や帽子を使い、通気性の良い衣服を身につけましょう。
③外出は涼しい時間にしましょう。
④必ず飲み物を持ち歩きましょう。
⑤多く汗をかいた時は、塩分も補給しましょう。
※ただし、病気等の関係で塩分・水分補給に制限のある方は、主治医にご相談ください。
▼ 熱中症特別警戒アラート・熱中症警戒アラートについて
気候変動の影響により、国内の熱中症による被害がさらに拡大する恐れがあることから、「気候変動適応法」が改正され、従前から運用されている「熱中症警戒アラート」に加え、一段上の「熱中症特別警戒アラート」が創設されました。
●熱中症特別警戒アラートとは、気温が著しく高く、健康に重大な被害が生じる恐れのある際に発表される情報です。県内全ての観測地点で暑さ指数(WBGT)が35(翌日の予測値)に達する場合に発表されます。
●熱中症警戒アラートとは、熱中症の危険性が極めて高くなると予想された際に、危険な暑さへの注意を呼びかけ、熱中症予防行動をとっていただくよう促すための情報です。府県予報区域等内の観測地点で暑さ指数(WBGT)が33(翌日・当日の予測値)に達する場合に発表されます。
アラートが発表された際は、熱中症予防行動を積極的にとり、熱中症に十分注意しましょう。
「ちょっと、ひと涼みしませんか」と声をかけあうことが、熱中症から人の命を救うことになります。
~みんなで声をかけあって、熱中症を予防しましょう~