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2012年5月28日 更新 印刷用ページ印刷用ページを開く
応急手当講習について

応急手当の基礎知識

傷病者の命を救い、社会復帰に導くために必要となる一連の行いを「救命の連鎖」といいます。四つの輪で成り立っており、この四つの輪が途切れることなく素早くつなぐことで救命効果が高まります。

救命の連鎖に関するイラスト

「救命の連鎖」の最初の三つの輪は、現場に居合わせた皆さんにより行われることが期待されます。救急隊が到着するまでに市民の皆さんが心肺蘇生やAEDを使用し電気ショックを行ったほうが、生存率や社会復帰率が高いことがわかっています。

電気ショックを救急隊員が行った場合と市民が行った場合の1か月後の社会復帰率

救急・救助に関する円グラフ 市民が電気ショックを行った場合、社会復帰率は38.2%

  

今回の改定で変更された心肺蘇生法とは

『日本蘇生協議会蘇生ガイドライン2010』をふまえ、より質の高い胸骨圧迫が強調されています。効果的な蘇生を行うには、できるだけ早期から「強く」「速く」「絶え間ない」胸骨圧迫を、と考えられました。

 ①呼吸の観察の簡素化
 ②胸骨圧迫から心肺蘇生を開始
 ③胸骨圧迫の深さ、リズムの変更
 ④AED小児用パッド使用の変更 等

講習会の種類

 ①救命入門コース(90分)
  ・胸骨圧迫を救急車が現場到着するのに要する時間程度できる。
  ・自動体外式除細動器(AED)を使用できる。

 ②普通救命講習Ⅰ(180分)
  ・心肺蘇生法(主に成人を対象)を、救急車が現場到着するのに要する時間程度できる。
  ・自動体外式除細動器(AED)について理解し、正しく使用できる。
  ・異物除去法及び大出血時の止血法を理解できる。

 ③普通救命講習Ⅱ(240分)
  ・普通救命講習Ⅰに加え、筆記試験及び実技試験が追加される。

 ④普通救命講習Ⅲ(180分)
  ・心肺蘇生法(主に小児、乳児、新生児を対象)を、救急車が現場到着するのに要する時間程度できる。
  ・自動体外式除細動器(AED)について理解し、正しく使用できる。
  ・異物除去法及び大出血時の止血法を理解できる。
  
 ⑤上級救命講習(480分)
  ・心肺蘇生法を、救急車が現場到着するのに要する時間程度できる。
  ・自動体外式除細動器(AED)について理解し、正しく使用できる。
  ・異物除去法及び大出血時の止血法を実施できる。
  ・傷病者管理法、副子固定法、熱傷の手当、搬送法等を習得する。
  ・筆記試験及び実技試験を実施する。
 
 ⑥その他の講習(90分未満)
  ・胸骨圧迫を救急車が現場到着するのに要する時間程度できる。
  ・自動体外式除細動器(AED)を使用できる。
  ・その他の応急手当等を理解し、1人でそれらを実施できる。
 
 ※講習会①にあっては参加証、②・③・④・⑤にあっては修了証を発行する。

掲載内容に関するお問い合わせはこちら
消防本部
説明:消防、救急、火災予防、消防団など
住所:647-0081 和歌山県新宮市新宮5036番地の3
TEL:0735-21-0119