提携に至るまで
1313年(正和2年)に岩手県一関市の室根山に熊野速玉大社の主祭神が祀られました。
室根山にある室根神社には「新宮」と「本宮」の2社が祀られています。このことを縁として現在に至るまで親しく交流が続けられて
おり、今回の友好都市提携につながりました。
3年ないし4年に一度、旧暦うるう年の翌年秋に3日間に渡り開催される室根神社特別大祭は、熊野神の勧請を故事にちなんで再現し
たもので、天平元年(729年)に始まったとされています。
中でも、最終日の未明から早朝にかけて行われる「マツリバ行事」では、「新宮」、「本宮」の両神輿が山の斜面を一気に下り、祭場
に設置した高さ8mほどの櫓の上の仮宮を目指し我先と争う様や、クライマックスの神輿を仮宮に担ぎ上げる際の丁々発止とした駆け引
きなど、その荒々しさは東北の三大荒祭りの一つに数えられ、国の重要無形民俗文化財に指定されています。
一関市の概要
一関市は、岩手県の最南端。仙台市と盛岡市の中間に位置しています。
東北のほぼ中心にあたり、古くから交通の要衡として栄え、岩手県南、宮城県北エリアの中核として、経済・文化・教育の中心となっ
ています。
一関市では、岩手県南から宮城県北に至る地域を中東北という括りでとらえ、それぞれの地域が互いに競い合いながら圏域全体で発展
していくことを目標に、「中東北の拠点都市一関の形成」をスローガンとして掲げ市政運営を進めています。
また、宮城、秋田の両県に隣接し、市内には3県にまたがる栗駒山、猊鼻渓(げいびけい)や厳美渓(げんびけい)の名勝地、一関温泉郷
などの観光地があり、世界遺産登録のまち「平泉」や三陸方面への観光拠点ともなっています。
さらに、東北や日本の未来を大きく変える可能性をもったプロジェクトの「国際リニアコライダー(ILC)」をまちづくりの基軸と位
置づけ、次の世代を担う子供たちが夢と希望と誇りをもって活躍できるようSDGsの理念を踏まえた持続可能なまちづくりを進めてい
ます。
○人口:112,240人(令和3年8月1日現在)
○面積:1,256.42㎢