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2023年10月29日 更新 印刷用ページ印刷用ページを開く
南海トラフ地震臨時情報とは

南海トラフ地震臨時情報とは

南海トラフ地震の過去事例(内閣府防災情報のページより引用)

南海トラフでは、想定震源域の東側と西側で時間差で、大規模地震が発生した事例があります。
●1854年安政東海地震と安政南海地震  南海トラフの東側で地震が発生した約32時間後に、西側でも地震が発生
●1944年昭和東南海地震と昭和南海地震  南海トラフの東側で地震が発生した約2年後に、西側でも地震が発生

 「南海トラフ地震に関連する情報」は、想定震源域内で大規模地震や地殻変動など異常な現象が観測され、南海トラフ地震の発生の可能性が通常と比べて高まったときに気象庁から発表される情報です。
 この「南海トラフ地震に関連する情報」は、以下の2種類の情報名で発表します。
情 報 名 情 報 発 表 条 件
南海トラフ地震臨時情報 ○南海トラフ沿いで異常な現象が観測され、その現象が南海トラフ沿いの大規模な地震と関連するかどうか調査を開始した場合、または調査を継続している場合
○観測された異常な現象の調査結果を発表する場合
南海トラフ地震関連解説情報 ○観測された異常な現象の調査結果を発表した後の状況の推移等を発表する場合
○「南海トラフ沿いの地震に関する評価検討会」の定例会合における調査結果を発表する場合(ただし南海トラフ地震臨時情報を発表する場合を除く)
※すでに必要な防災対応がとられている際は、調査を開始した旨や調査結果を南海トラフ地震関連解説情報で発表する場合があります


「南海トラフ地震臨時情報」は、情報名の後にキーワードを付記して「南海トラフ地震臨時情報(調査中)」等の形で発表します。
 

南海トラフ地震臨時情報発表の流れ

気象庁は、南海トラフの想定震源域等で異常な現象(想定震源域またはその周辺でマグニチュード6.8以上の地震が発生、または、南海トラフの想定震源域のプレート境界面で通常とは異なるゆっくりすべりが発生した可能性がある場合)が観測された場合、南海トラフ地震臨時情報(調査中)を発表し、観測された異常な現象が南海トラフ沿いの大規模な地震と関連するかどうか調査を開始します。

調査の結果、南海トラフ沿いの想定震源域内のプレート境界においてマグニチュード8.0以上の地震が発生したと評価した場合に南海トラフ地震臨時情報(巨大地震警戒)が発表され、南海トラフ沿いの想定震源域内のプレート境界においてマグニチュード7.0以上8.0未満の地震や通常と異なるゆっくりすべりが発生したと評価した場合等に南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)が発表されます。

地震発生後の防災対応の流れの図
※大阪管区気象台ホームページから引用

南海トラフ地震臨時情報の図
※大阪管区気象台ホームページから引用

南海トラフ地震臨時情報の発令基準の詳細については、以下の気象庁ホームページを参照ください。
【気象庁】南海トラフ地震に関連する情報の種類と発表条件


 

南海トラフ地震臨時情報(巨大地震警戒)が発表される例

例えば、南海トラフ沿いの東側で大規模地震が発生し、西側でも地震が続発する(以下、後発地震という)可能性が高まった場合などに発表されます。

漫画01
漫画02

引用:内閣府ホームページ漫画で解説!「南海トラフ地震 その日が来たら・・・」


 

南海トラフ地震臨時情報(巨大地震警戒)発表時に事前避難が必要な地域があります。

後発地震が発生後に地域住民等が避難したのでは津波の到達までに避難が間に合わない地域(津波到達前に、地震動に伴う堤防沈下の影響により、概ね地震発生から30分以内に30cmの以上の浸水が生じる地域)を、事前避難対象地域といいます。

南海トラフ地震臨時情報(巨大地震警戒)が発表され、国から指示が発せられた場合に、市町は事前避難対象地域内の住民等に対して、後発地震に備え1週間の事前避難を継続するよう呼びかけます。

事前避難対象地域については、地域の実状等を踏まえ、以下の2種類に区分されます。
住民事前避難対象地域 事前避難対象地域のうち、全ての住民等が後発地震の発生に備え1週間避難を継続すべき地域
地区:熊野地2丁目、あけぼの、王子町2・3丁目の一部
高齢者等事前避難対象地域 事前避難対象地域のうち、要配慮者に限り後発地震に備え1週間避難を継続すべき地域
地区:阿須賀1丁目、熊野地1・2丁目、あけぼの、王子町1・2・3丁目、田鶴原町2丁目、三輪崎1・2・3丁目




南海トラフ地震臨時情報発表時の対応

南海トラフ地震臨時情報が発表された場合、国や県・市町などから住民へ後発地震に備えるよう呼びかけがあります。
 
臨時情報発表から 発表されている
臨時情報
事前避難対象地域 それ以外の地域
1週間まで 巨大地震警戒 全ての住民が事前避難 日頃からの地震への備えの再確認や危険な場所の回避など
その後2週間まで 巨大地震注意 日頃からの地震への備えの再確認や危険な場所の回避など 日頃からの地震への備えの再確認や危険な場所の回避など
2週間以降 (解除) 後発地震発生の可能性がなくなったわけではないので、注意しながら日常生活を送りましょう。 後発地震発生の可能性がなくなったわけではないので、注意しながら日常生活を送りましょう。
 
下図を参考に情報に応じた防災対応をとるように心がけましょう。
南海トラフ地震臨時情報に伴う防災対応(内閣府「漫画で解説!南海トラフ地震臨時情報」より引用)
南海トラフ地震臨時情報発表時の対応・状況の図
「漫画で解説!南海トラフ地震」

※内閣府「漫画で解説!南海トラフ地震」より引用


 

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防災対策課
説明:防災対策、自主防災組織、危機管理など
住所:647-8555 和歌山県新宮市春日1番1号
TEL:0735-23-3333
内線:4203