インフルエンザについて
症状:38度以上の発熱、全身症状(頭痛、関節痛、筋肉痛など)
局所症状(喉の痛み、鼻水、くしゃみ、咳など)
症状は急激に発症する。
流行時期:12~3月(ピークは1~2月)
重症化する可能性が高い方
①高齢者
②乳幼児
③妊娠中の方
④持病のある方
※喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、慢性心疾患、糖尿病などの代謝性疾患のある方など
感染経路
インフルエンザウイルスの感染経路は、飛沫感染と接触感染です。
予防するためには、こうした飛沫感染、接触感染といった感染経路を絶つことが重要です。
【飛沫感染】
①感染者のくしゃみや咳、唾などの飛沫と一緒にウイルスが放出
②別の人がそのウイルスを口や鼻から吸い込み感染
※主な感染場所:学校や職場、満員電車などの人が多く集まる場所
【接触感染】
①感染者がくしゃみや咳を手で押さえる
②その手で周りの物に触れて、ウイルスが付く
③別の人がその物に触ってウイルスが手に付く
④その手で口や鼻を触って粘膜から感染
※主な感染場所:電車やバスのつり革、ドアノブ、スイッチなど
インフルエンザから身を守るためには?
①正しい手洗い
・帰宅時や調理の前後、食事前などこまめに石けんで手を洗う。
②流行前のワクチン接種
・インフルエンザワクチンを打つことで、発病の可能性を減らすことや、重症化を予防することが期待できる。
③十分な休養とバランスの取れた食事
・十分な休養とバランスの取れた食事は、体の抵抗力を高める。
④適度な湿度を保つ
・乾燥しやすい室内では加湿器等を使って、適切な湿度(50~60%)を保つことも効果的。
⑤人混みや繁華街への外出を控える
・インフルエンザが流行してきたら、特に高齢者や持病のある方、体調の悪い方などは人混みや繁華街への外出を控える。
やむを得ず外出して人混みに入る場合には、マスクを着用する。
⑥室内ではこまめに換気をする
・2か所以上の窓を開け、空気の流れができるように換気する。
インフルエンザかなと思ったら
①安静にする
・睡眠を十分にとるなど安静にする
②水分補給
・高熱による発汗での脱水症状を予防するために、特に症状がある間は、こまめな水分補給が必要。
③体調が悪ければ早めに医療機関へ
・高熱が続く、呼吸が苦しい、意識状態がおかしいなどの症状がある場合には、早めに医療機関を受診する。
特に、高齢者や持病のある方などは、合併症を発症したり、重症化したりする可能性があるため注意が必要。
※発熱12時間未満の場合、検査の結果が陽性にならないことがあるため、検査は発熱後12時間以上経過してから受けることをおすすめします。
<こんな症状があったらすぐに医療機関を受診してください>
・けいれん ・顔色が悪い(青白)
・呼びかけにこたえない ・嘔吐や下痢が続いている
・呼吸が速い、息切れがある ・症状が長引いて悪化してきた
・呼吸困難、苦しそう ・胸の痛みが続いている
④薬は医師の指示に従って正しく服用
・用法や用量、服用する日数などは医師の指示に従って服用する。
ほかの人にうつさないためには?
①咳エチケット
・くしゃみや咳をするときは、ティッシュなどで口と鼻を覆ったり、ほかの人から顔をそらしたりする。
口と鼻を覆ったティッシュはすぐに捨て、手をよく洗う。
②マスクを正しく着用する
・くしゃみや咳が出ている間は、マスクを着用する。
・鼻と口の両方を確実に覆う。