中上健次(なかがみ・けんじ) 1946~1992
1946年(昭和21年)8月2日、新宮市生まれ。県立新宮高等学校を卒業後上京し、東京の文芸同人誌「文藝首都」に入会。小説・詩・エッセイを次々に発表する。
1975年、新宮の「路地」を舞台に独自の世界を築き上げた作品『岬』を書き上げ、翌1976年1月、この作品で芥川賞を受賞。その後、重厚な作品群を発表し続ける。
1989年には、新宮市において“熊野とは何か?”を問うため自主講座「熊野大学」を開講。毎月、講座を開催していたが1992年8月12日、病気療養中の処、46歳の若さでこの世を去る。
新宮市は彼の功績を長くたたえ顕彰するため、1998年に「名誉市民」の称号を贈っている。