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2025年6月10日 更新 印刷用ページ印刷用ページを開く
中上健次コーナー便り

中上健次コーナー便り

■企画展示のお知らせ
「中上健次と俳句Ⅱ 花あれば ―山本健吉・角川春樹ー」

展示期間:令和7年3月6日(木)~7月1日(火)(最終日は17:00まで)
※休館日はWebOPAC「利用案内≫図書館カレンダー」からご確認ください。

花あれば西行の日と思ふべし  『西行の日』角川源義 昭和50年

俳句は、「日本語の言の葉の鋭い切っ先が出る」※1 と中上健次は述べています。
中上は、新宮在住の俳人松根久雄と知り合い、二人が交流を重ねる中で熊野大学俳句部の活動がうまれました。
また、評論家山本健吉に誘われ度々吉野の花見に行き、角川春樹や奈良の俳人たちとも交流し、俳句に関していろいろな発言をしています。
今回は、山本・角川を中心にした俳人たちとの交流や、中上の俳句に関する発言を、雑誌や句集を中心に紹介します。
俳句の実作があまりない中上でしたが、本人書の俳句の色紙2点(うち1点は、割りばしにしょうゆをつけて書いたもの)(写真)の2点や、中上が『語り物文芸の発見』(角川源義著 昭和50年)に衝撃を受け、同書を「自己啓発の書」※2 とまで述べた角川春樹の父、角川書店の創立者・国文学者の角川源義についてもあわせて展示します。
※1 読売新聞コラム「俳句と言の葉」昭和59年6月6日・中上健次全集15収録
※2 「花の吉野詣」『角吾川源義全集1』月報昭和63年

■中上健次のステレオを常設展示しました
令和6年9月 中上かすみ様(中上健次夫人)から、中上健次が愛用していたステレオとレコード88枚を御寄贈いただきました。
新宮市内の楽器店の協力で音楽が聴ける状態になっています。
ステレオは、中上健次コーナーに設置し、今後イベントでレコードとともに活用を予定しております。

レコードは、那智勝浦町のマンションにあったもの(106枚)を含め、ジャケット(コピー)を順次展示します。


■ミニ企画展示 令和7年3月6日(木)~令和7年7月1日(火)
令和6年度に購入や寄贈のあった、中上健次に関する書籍を展示します。

■8月イベントのお知らせ

企画展示「中上健次と音楽」関連企画
たそがれコンサート
~中上健次のステレオとレコードでジャズを聴く会~
中上健次のステレオとレコードで、健次のエッセイに取り上げられている音楽を楽しみませんか。
中上紀さんによる朗読もあります。

  • 日  時:令和7年8月23日(土)午後5時00分~午後5時45分
  • 会  場:丹鶴ホール4階 図書館内 中上健次コーナー
  • 定  員:20人(椅子席)
           ※多数の場合は抽選、当日スペースがあれば立ち見可(50人程度)
  • 参 加 費:無料

    【申込方法】
  • 受付期間:7月1日(火)午前9時~7月31日(木)午後6時
  • 申込方法:電話または申込フォームにて
           ①参加者氏名
           ②電話番号
           ③(可能な場合は)メールアドレス
           をご連絡ください。

  • 申込・問合せ:新宮市立図書館 0735-22-2284(電話)
  • 申込フォーム:https://logoform.jp/form/2cST/1056227

    主催:中上健次顕彰委員会・新宮市立図書館 
    協力:熊野大学
  • 熊野誌

     熊野地方に関する様々な事柄を掲載した雑誌(熊野地方史研究会発行)です。
     佐藤春夫記念館、熊野地方の地元書店などで販売しています。通信販売をご希望の方は、新宮市立図書館までお問い合わせください。

    ■熊野誌50号記念別冊

    「特集 中上健次・現代小説の方法」
    熊野地方史研究会・新宮市立図書館・中上健次資料収集委員会発行
    1984年、東京堂書店神田本店文化サロンで行われた、中上健次4回連続講座「現代小説の方法」を第1回目~第4回まですべて収録。

    誌代 ¥1000 (送料別)

    熊野誌50号記念別冊

    ■熊野誌59号

    「中上健次没後二十年記念特集号」
    熊野地方史研究会・新宮市立図書館発行
    中上健次が地元紙から受けたインタビューや座談会など7編、
    全集、単行本などに未収録のものを掲載。

    誌代 ¥1600 (送料別)

    熊野誌59号
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    図書館
    説明:市立図書館のこと
    住所:647-0011 和歌山県新宮市下本町二丁目2番1号
    TEL:0735-22-2284