中上健次コーナー便り
企画展示のお知らせ
中上健次と「路地」
展示期間 令和6年7月4日(木)~12月5日(火)
「私は部落が文字と出会って生れ出た初めての子である」
(中上健次「生のままの子ら」「部落教育」昭和58年8月1日初出より引用)
多くの中上健次作品の舞台となっている「路地」は、実在の土地の記憶の上に中上が創造した虚構の世界です。
文芸評論家で中上健次顕彰委員会委員の高澤秀次さんの解説文に沿って、「路地」を舞台にした作品世界を紹介します。
関連する作品を原作にした映画や舞台のポスターや脚本なども展示します。
「路地」の世界の一端でも感じていただけたらと思います。
主な展示資料
・「1948年5月米極東空軍撮影 新宮市街空中写真」
・日和山周辺の写真(昭和51年)
・新宮市案内図(昭和33年頃か)
・作品の連載初出雑誌 『蛇淫』『異族』など
・『岬』『枯木灘』『十九歳の地図』初版本 中上の自筆文あり
・「路地」に関する評論
・映画・舞台ポスター、脚本など 「青春の殺人者」「千年の愉楽」「日輪の翼」